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平成30年度「第3回 辻村みちよ賞」選考結果報告

2019年3月6日更新

平成30(2018)年度「第3回 辻村みちよ賞」選考結果報告

辻村みちよ賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 生活科学部長 仲西正

第3回辻村みちよ賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の方を辻村みちよ賞候補者として本学学長に推薦し、了承を得ました。
「辻村みちよ賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください

辻村みちよ賞

牧野 カツコ 氏
(お茶の水女子大学名誉教授)

業績「子どもと家族生活に関する家庭科教育学および家族関係学の研究」

牧野氏の研究面での特徴は、教育学の一分野である家庭科教育学と、家政学や社会学の一分野である家族関係学のそれぞれにおいて顕著な業績を挙げられたことのみならず、子どもと家族生活に関する家庭科教育学と家族関係学の学際的領域の発展に先駆的に貢献されたところにあり、学会においては、日本家庭科教育学会会長、日本家族社会学会会長、日本家政学会家族関係部会長などの重責を担われ、家庭科教育学、家族関係学の発展に多大な貢献をされている。また、牧野氏より大学院で学位論文の指導を受けた修了生のうち、現在、国立、私立4年制大学の教授、准教授等として、家庭科教育学、家族関係学分野の研究と教育に従事し、活躍している人は20名以上に上っており、この分野の女性研究者の拡大におおいに貢献されている。
社会貢献においては、中央教育審議会専門委員をはじめとする文部科学省関係の委員、国立教育政策研究所の委員と評議員、また、神奈川県教育委員会委員長、横浜市男女共同参画審議会会長など、神奈川県、栃木県、横浜市、横須賀市、鎌倉市などの地方公共団体の委員も多数歴任されて、家庭科教育を中心に国や地方公共団体の教育政策の推進に大きな影響を与えている。以上のような教育研究と教育行政の功労により、平成30年秋の叙勲において瑞宝小綬章を受章されている。
以上の通り牧野氏は、子どもと家族生活に関する家庭科教育学および家族関係学の研究に対し顕著な業績を挙げるのみならず、多大な社会貢献の功績があり、本選考委員会は辻村みちよ賞に相応しいと判断した。

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