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2021年度「第6回 小泉郁子賞」選考結果報告

2022年2月18日更新

小泉郁子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 文教育学部長 水野 勲

第6回小泉郁子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を小泉郁子賞候補者として本学学長に推薦し、了承を得ました。
「小泉郁子賞」設立趣旨についてはこちらをご覧下さい

小泉郁子賞

赤松 美和子 氏
(大妻女子大学比較文化学部 准教授 )

業績「日本における台湾文学研究の発展深化及び日台学術交流のプラットフォーム整備に対する顕著な貢献」

 赤松氏は台湾文学研究を専門とし、本省人作家から外省人作家まで、女性作家を中心に幅広い研究を行い、博士論文をもとにした単著『台湾文学と文学キャンプ:読者と作家のインタラクティブな創造空間』を出版し(中国語訳あり)、日本だけでなく台湾の関連学界で注目されています。台湾の歴史や社会の複雑さに対応して、その文学も植民地研究あるいはポスト?コロニアル研究、フェミニズム、ゲイ、クィア研究、先住民族文学研究まで多様なものが生み出され、これらに先駆的に取組む赤松氏の戦後台湾文学の「文学場」に関する研究は、たいへん実り多いものとなっています。また日本と台湾の研究者の相互交流の深化にも多大な貢献をし、日本台湾学会常任理事、台湾文学研究会監事なども務めておられます。
 以上のことから、本選考委員会は、赤松氏は、人文社会科学の諸分野において顕著な研究業績を挙げた者に対して授与される小泉郁子賞受賞者として大変相応しいと判断しました。

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